2025.01.20

新規事業で予算がない!管理画面を2日で構築する方法をご紹介!

【背景】2名の少人数体制の運用と新規事業のため最小限の工数でスタートしたい

【提案内容】社内ユーザー2名が使用する管理画面は“Retool”を使用し、開発リソースは一般ユーザー向け機能に集中

【成果】ユーザー管理画面の開発を2日間で完了。月15ドルの運用費でフルスクラッチ開発に比べて90%のコスト削減

大手企業の新規事業で、ローコードツール「Retool」を使って管理画面を約2日間で導入した事例をご紹介します。

今回の新規事業では、商品を販売する企業と購入する企業をマッチングするシステム(BtoBのマーケットプレイス)を構築する相談がありました。

新規事業で見落とされがちなのが「管理画面」です。管理画面とは、サービスを運営する社内スタッフのみが利用するWeb画面のことで、「ユーザー数の推移」「不正ユーザーの利用停止」「口コミの管理」など、サービス内容に応じて必要な機能が多岐にわたります。

サービス開始時点では、管理画面を利用する社内ユーザーはたったの2名でした。たった2名のためにシステムを作り込むことは避けたいので、ローコードツール「Retool」で効率よく開発する方法を提案しました。

※注:ローコードツールとは、ドラッグ&ドロップなどのビジュアル操作でシステム開発を行う手段です

ドラッグ&ドロップなどのビジュアル操作でシステム開発を行う
ドラッグ&ドロップなどのビジュアル操作でシステム開発を行う


Retoolを導入することで、ユーザー管理画面の開発日数は約2日間、ツールの運用費は月15ドルと、一からプログラミングを行って開発するフルスクラッチ開発に比べて90%以上のコスト削減に成功しました。

業務要件の流れ


管理画面を開発するにあたり、必要な機能をヒアリングし、ツール選定を行いました。

【管理画面で必要な機能】
・販売ユーザー/購入ユーザーの種別変更
・違反ユーザーの利用停止

ユーザー管理画面ではステータス変更やユーザー利用停止などが行える
ユーザー管理画面ではステータス変更やユーザー利用停止などが行える


選定にあたり、Retoolの他に、類似ツールのJetAdmin,WebPerformerとOutSystemsを比較しました。

Retool

JetAdmin

WebPerformer

OutSystems

料金プラン

・月10ドル〜 / 開発者

・月5ドル〜/利用ユーザー

月39ドル〜・500ユーザー

買い切り360万円〜 + 年間保守54万円〜。

年36,300ドル〜

ターゲット企業

スタートアップ〜

中小企業

エンタープライズ企業

エンタープライズ企業

カスタマイズ性

開発難易度

サーバー

クラウド & オンプレミス

クラウド

クラウド & オンプレミス

クラウド & オンプレミス

特徴

幅広いデータベースに接続可能


学習難易度が低い

日本語サポート。複雑な業務プロセスに適している。

ITガバナンスを意識した開発環境

この中で、今回は2名の少人数での運用を行う場合に、ツール利用料金が一番小さいという理由でRetoolを提案しました。

Retoolは、ドラッグ&ドロップでUIを簡単に構築でき、SQLやAPIなどさまざまなデータソースと統合可能なローコードツールです。ユーザー権限管理やカスタムコンポーネントの追加もサポートします。

Retoolを導入して良かったこと


90%以上のコストダウン
ユーザー管理画面の開発日数は約2日間で、ツールの運用費は月15ドルと、フルスクラッチ開発に比べて90%以上のコストダウンを実現しました。

データベースの共通化による運用側の不具合回避
Retoolはメインシステムのデータベースに接続してデータ編集ができるため、タイムラグが発生せずに、データの二重管理による不具合を回避することができます。

CTOの目線

今回の事例のように、社内向けのシステムではできるだけコスト削減を目指し、メインサービスの開発に注力することで、新規事業の成功率UPを図ります。

ツールにはカスタマイズする時に制限がありますが、初期費用・運用費用ともに安いため、新規事業の小規模スタートに適しています。新規事業はサービスを開始してから運用方法を変更することが多くあります。そんなときにツールを利用していればすぐに修正することができるのです。

CTO EYEsでは、クラウドサービスやノーコードツールを含む幅広い技術を活用し、開発効率化・安定運用の提案を行っています。システム開発の外注に不安のある企業様は、お気軽にご相談ください。